教授あいさつ
最先端の医療で
地域を支え、
未来を切り開く
教授 宮明 寿光
Hisamitsu Miyaaki
長崎大学消化器内科のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。2025年1月1日付けで、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科消化器内科学教室の教授を拝命いたしました、宮明寿光と申します。
長崎大学消化器内科学教室は、2009年3月1日に第一内科および第二内科の消化器グループが統合されて誕生した、比較的新しい診療科です。これまで、両グループの豊富な診療経験と研究実績を基盤として、中尾一彦名誉教授のもと、消化管疾患、肝疾患、胆膵疾患など多岐にわたる診療領域において、豊富な経験と実績を積み重ねてまいりました。
当教室の役割は、長崎の地域医療を支えることです。我々は長崎県を中心とした関連病院に医局員を派遣し、地域医療を支えてきました。一方、長崎県で唯一の大学病院として、高度な医療を提供する必要があります。消化器領域では、消化管外科、肝胆膵外科、放射線科と連携し、再生医療や消化器癌治療など、大学病院でしかできない高度な医療を提供し、重要な役割を果たしていきたいと考えています。
幅広い消化器内科診療の中でも、次の三本柱に重点的に取り組みたいと考えています。
- 慢性肝疾患、炎症性腸疾患といった慢性炎症性疾患の診療
- 胆膵疾患・消化管癌に対する内視鏡治療
- 進行消化器癌に対する免疫・化学療法
また、アカデミアの教室の使命として、研究活動があります。最先端の研究を行い、最新の医学を実践し、患者さんに還元することが最大の使命です。科学技術の進歩が著しく、オミクス解析や人工知能を駆使して多くの新たな知見が得られています。しかし、最先端の研究技術を実践するためには、高度な知識と研究資金が必要であり、単独の研究室では難しく、他の研究室とのコラボレーションが不可欠です。今後は、医学系の研究室はもちろん、長崎大学内外の他分野の研究者とも積極的にコラボレーションし、臨床へのフィードバックを目指したトランスレーショナル/リバーストランスレーショナル研究を展開していきたいと考えています。
教育面では、世代を担う若手消化器内科医師の育成が大きな使命だと考えています。まずは、地域医療を支えることができる総合消化器内科医の育成を目指していきたいと思います。そして、総合消化器内科をベースに、内視鏡治療や炎症性腸疾患、化学療法などの消化器内科エキスパート、また消化器研究を行えるPhysician Scientistなど、さまざまな若手医師のニーズに応えられる教育システムを構築していきたいと考えます。
新しい消化器内科の教室のテーマは「進取果敢」としました。これまで中尾教授が掲げられた「自由闊達」の伝統を守りつつ、若い先生方を中心に臨床、研究、教育に進取果敢に挑戦していく教室を目指していきたいと考えています。
沿革
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2009年3月1日
長崎大学消化器内科教室が誕生、中尾一彦先生が長崎大学消化器内科 初代教授に就任
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2009年8月2日
第1回長崎大学消化器内科同門会総会・
開講記念式典開催 -
2011年4月
消化管班、肝胆膵班に加えて化学療法班発足
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2011年秋
大学病院外来棟・研究棟改装に伴い9階内科系共同実験室の実験拠点整備
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2012年1月
病院本館(新外来棟)が完成し医局も本館9階へ移動(現医局)
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2015年7月1日
磯本一先生が鳥取大学医学部機能病態内科学分野 教授に就任
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2019年2月23日
教室開講10周年記念式典開催
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2021年3月15日
松島加代子先生が長崎大学病院医療教育開発センター・医師育成キャリア支援室 教授に就任
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2022年10月1日
赤澤祐子先生が長崎大学大学院医歯薬学総合研究科組織細胞生物学 教授に就任
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2023年4月6-8日
第109回日本消化器病学会総会開催
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2024年3月16日
中尾一彦教授退任記念講演会・祝賀会開催
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2024年3月31日
長崎大学消化器内科 初代教授 中尾一彦先生 退任
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2025年1月1日
宮明寿光先生が長崎大学消化器内科 第2代教授に就任
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2025年7月19日
宮明寿光 教授就任記念祝賀会開催